賃貸の仲介手数料が無料(0円)になるからくりとは?デメリットはある?

住む子さん

賃貸物件を探していると「仲介手数料無料」の広告を多く見かけます。お部屋を契約する時の仲介手数料は不動産会社の大切な収入源となっていますが、仲介手数料を無料にした場合、不動産会社はどこから利益を得ているのでしょうか。そして部屋を借りる側は「無料=お得」と安易に契約をしていいのか、気になりますよね

住む男くん

よく見かける仲介手数料無料はどんな仕組み(からくり)なのでしょうか。 ここでは3つのからくりをご紹介します。

  • 広告料が出る物件
  • 貸主(大家さん)が負担している
  • 不動産会社の所有物件
住む子さん

広告料が出る物件

大家さんは入居者が集まらないと、収入が得られず困ってしまうため、多少費用がかかっても入居者を早く集めたいと考えます。他の物件と同じように募集をかけていても部屋が埋まらないため、広告料を上乗せして、より積極的に宣伝を行ってもらいます。このように広告料の上乗せ分がある物件は、仲介手数料を無料にしても不動産会社は利益を得られる、というからくりになっています。

貸主(大家さん)が負担している

貸主(大家さん)が全額負担しているケースもあります。貸主(大家さん)としては、空室が続くよりも入居してもらった方が毎月の収入になります。 そのため、仲介手数料を全額負担してでも、すぐに入居してもらったほうがメリットが大きいのです。

不動産会社の所有物件

不動産会社が自社で所有している物件は、仲介手数料以外の家賃などから収入を得ることができます。仲介手数料による収入が得られなくても、お部屋の契約をしてくれれば収入の見込みが確保できるため、仲介手数料を無料にできるのですね。

住む男くん

仲介手数料無料が必ずしも良いとは限りません。ここからは、デメリットを紹介します。

仲介手数料の代わりに他の費用が高いケース

仲介手数料が安くなっていても、他の費用で余分に請求されているケースがあります。「広告料が出る物件」や「貸主が仲介手数料を負担している」場合は、本来借主が負担する仲介手数料を貸主(大家さん)が負担しています。 その分「礼金」として請求されている可能性もありますので、初期費用の内訳は確認しましょう。

その他にも、

  • 消毒代
  • クリーニング代
  • 事務手数料
  • 書類作成費用

など、余分な費用が請求されていないかチェックしておくと良いでしょう。仲介手数料無料の物件の中には、家賃が少し高めに設定されているケースもあります。 その場合たとえ初期費用が抑えられたとしても、長く同じ部屋に住めば住むほど余分に払っている家賃が増えていくため、お得ではなくなってしまいますね。

人気のない物件の可能性がある

「築年数が古い」「駅から遠い」などの理由で、長い間入居者が入っていない物件では、大家さんが仲介手数料を負担してくれることがあります。大家さんからすると、早く入居者を入れたいという強い思いがあります。通常支払う必要のある仲介手数料が値下げされる物件は、何かしらの理由がある可能性が高いです。 内見の際にじっくりと確認して物件を選ぶようにしましょう。