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おしゃれ物件の代名詞ともいえる「デザイナーズマンション(賃貸物件)」。デザイン性の高さが売りの賃貸物件ですが、具体的なメリット・デメリットを理解していなければ、入居後に後悔する恐れがあります。
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デザイナーズの賃貸物件とは
デザイナーズの賃貸物件(マンションタイプ)とは、通常の賃貸物件(デザイナーズとして分類されない物件)よりもデザイン性が高い物件を指します。建築デザイナーや建築士などによって、内装・外装が特定のコンセプトに沿ってデザインされているのが特徴です。
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デザイナーズ賃貸物件のメリット①:デザイン性が高くおしゃれ
デザイナーズ賃貸物件は通常のマンションよりもデザイン性が高いため、内装やインテリアにこだわりたい人にとってメリットのある物件です。デザイナーズ賃貸物件の場合、各所に建築家や建築デザイナーのこだわりが反映されています。
入居者の感覚に合う物件が見つかれば、内装・インテリアはデフォルトのままでも満足感を得ることが可能です。家具・インテリアなどに力を入れたい入居者には、デザイナーズ賃貸物件も候補に入れてもらいましょう。
デザイナーズ賃貸物件のメリット②:開放感のある間取り
デザイナーズ賃貸物件は開放感のある間取りも多く、圧迫感などを気にせずに生活しやすい物件です。具体的な事例から、デザイナーズ賃貸物件の開放感についてイメージしてみましょう。<デザイナーズ賃貸物件の事例>
・仕切りや壁を取り除き、建物の奥行と高さを活かしている
・一つのフロアに3つの層を作り、空間にゆとりを持たせる
・ベッドルームを吹き抜けにして大きな窓を付けることで開放感を出す
デザイナーズ賃貸物件は、敷地の形状や特徴に合わせてコンセプトが決められることもあります。敷地が狭い賃貸物件でも、開放感のある生活環境が整えられているのです。
デザイナーズ賃貸物件のメリット③:特殊な設備が備え付けられているかも
デザイナーズ賃貸物件の場合、特殊な設備が備え付けられている物件もあるため、快適な環境が整っている可能性があります。たとえば、以下のような設備です。<デザイナーズ賃貸物件の設備例>
・防音や耐火性に優れたコンクリート打放し
・バスルームの周囲に貼られた一面のガラス
・アンプやスピーカーを標準搭載
・高純度の水が飲める浄水器
デザイナーズ賃貸物件のコンセプトによって、設備の種類やグレードは異なります。不動産営業マンが顧客を案内する際は、希望の設備や機能性についても事前にヒアリングしましょう。
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デザイナーズ賃貸物件のデメリット①:相場より家賃が高いかも
デザイナーズ賃貸物件の場合、デザイン性の付加価値によって相場より家賃が高額に設定されている可能性があります。通常の賃貸物件とどのくらい差があるのか、東京都渋谷区を例に比較してみましょう。
間取り | デザイナーズ賃貸物件 | 通常の賃貸物件 |
1R | 15万円 | 14万円 |
1K | 17.5万円 | 13.5万円 |
1DK | 16万円 | 14.3万円 |
1LDK | 19万円 | 17.5万円 |
※専有面積30~35㎡で比較
※2022年11月時点
デザイナーズ賃貸物件のデメリット②:光熱費が高くなりがち
デザイナーズ賃貸物件は、間取りや設備の種類によって光熱費が高くなる恐れもあります。光熱費が高くなる主な理由は次のとおりです。
・天井が高い:空間が広いためエアコンが効きにくくなる
・窓のサイズが大きい:外気温の影響を受けやすいため、室温を調整するために空調設備を稼働させる必要がある
・照明の数が多い:デザイン性を重視するあまり間接照明などが多くなると、その分の電気代が高くなる
※照明に関しては、LED電球などであれば電気代が抑えられる
上記以外にも、備え付けの家電・インテリアなどの稼働によって光熱費は高くなります。顧客にはデザイン性・利便性だけに注目するのではなく、ライフスタイルも具体的にイメージしてもらうことが大切です。
デザイナーズ賃貸物件のデメリット③:間取り的に生活しづらいときも
デザイナーズ賃貸物件を案内する際は、間取りが原因で入居者のライフスタイルに合わず、生活しづらい可能性もあります。以下のような内装・間取りの場合、生活のしづらさを感じる可能性があります。
・生活動線が悪い(洗濯機からベランダまでが遠いなど)
・収納が少なく、ものが置けない
・バスルームが全面ガラス張りで友人や知人を自宅に呼べない
・ベランダがなく、洗濯物が干せない
デザイナーズ賃貸物件は、物件のコンセプトによって内装や間取りがそれぞれ異なります。たとえば、収納が少ないデザイナーズ賃貸物件の場合、「余計なものを置かない」がコンセプトとなっており、収納をあえて減らしているかもしれません。